クロモニカシリーズはホーナーの歴史と共に歩んできたロングセラーモデルです。
このシリーズは260、270、270デラックス、280とラインナップがあり、一番メジャーなものが「Super Chromonica-270」でしょう。
シ リーズでは主に穴の数が260は10穴、270と270デラックスが12穴、280が14穴となっておりますが、初心者なら、10穴か12穴が良いと思い ます。
穴が増える程、低音が拡張され、元々音を出すことすら難しい低音がより難しくなるので初心者はレベルにあったものを選ぶのがおすすめ。
複音からの乗 りかえの方は穴数が多いものを好みますが、長く複音を経験された方にとってもクロマチックは大変難しい楽器なのです。
さて、270と270デラックスはどこが違うのか気になる方も多いと思います。
音色に大きく影響する最大のポイントとして、使用されているボディ材が異な ります。
ざっくりですが、こちらの270デラックスの方がより良い木材を使用しており、よりしっとりとクラシカルな音色を奏でることができることでしょ う。
ちなみにここで穴が多い280は樹脂ボディです...シリーズといっても微妙な差がありますね。
もっと細かい部分をみていきましょう。
見て分かる部分ですと、270デラックスは丸穴です。
ホーナーの製品は14穴はほぼ丸穴で、12穴は四角も多いです が、270が四角に対し、270デラックスは丸穴です。
またマウスピースについて同じに見えますが、デラックスはニッケルメッキ+シルバーメッキです。
こ れらの違いによって口当たりや演奏感の違いを感じ取れることだと思います。
メッキやカバープレートの違いで音色の違いまで感じ取れる方はきっと耳も良いことだと思いますが、カバープレートについても異なり、270は真鍮+ニッケルで270デラックスがステンレススティールです。
次に吹奏感ですが、クロモニカシリーズは木製ボディとして有名ですが、他メーカーを含め、多くは樹脂ボディが多いと思います。
樹脂に比較して木製は自然の ものですので、水分を含むまで音の立ち上がり方に違いが出たり、またお手入れも樹脂より気を遣っていただく必要があります。
ただ、出る音色はとても良いも ので、例えば人気のスーパー64や、スズキのシリウスなどパワフルさを求めるハープの中では共に持っておきたい代物ですね。
またリードの違いとして、こちらのクロモニカ270デラックスの方が少し厚みもあり、長さも長くなっています。
つまり、通常の270よりもより安定した息づかいが必要となります。
配 列についてはクロモニカシリーズは260/270/270デラックスがストレート配列(ショートストローク)、280がクロス配列(ロングストローク)で す。
ですので、280はよりスーパー64シリーズに近いかもしれません。
どちらが良いとかではありませんが、お手持ちのクロマチックがあるのでしたら、演 奏感の違いがありますので、同じものをお選びいただく方が違和感は少ないかもしれません。
ただ、スズキ製品のようにホーナーでは各ラインナップを用意して おりませんので、この機種についてはストレートしかございません。
総合すると、クロモニカ270に対し、デラックスは、よりレスポンスが早く、豊かでパワフルなサウンドと言えると思います。
ちなみに、これまで270とデ ラックスは数千円の違いがあったのですが、270のみ値上げしたので、現時点では270デラックスとの値段差がありません。
これまで270が主流だったの はよりお買い求めしやすい価格であったということもあるでしょうから、これから270デラックスがより人気の商品になるかもしれませんね。
HOHNER Chromatic Harmonica Chromonica-270 Deluxe 270/48 クロモニカ 270 デラックス 7540/48 クロマチックハーモニカ■ 楽器 ハーモニカ ハープ ■ 材質:木製ボディー(西洋梨) ■ 丸穴 ■ 音域:12穴、3オクターブ、3 oct ■ 調子ラインナップ:C調のみ ■ セット:ケース※細かい仕様が画像と異なる場合がございます。
ハーモニカの豆知識ク ロマチックハーモニカといえば有名な方が2人います。
ジャズではトゥーツ・シールマンス、もう一人はご存じスティーヴィー・ワンダー。
ハーモニカは最初は なかなか音は出にくいものですが根気よく練習していただければ、しっとりとしたメロウな音色からコントロール次第で派手なファンキーな音色まで幅広い表現 を楽しめることでしょう。
右横のレバーを押すことにより半音上の音が出るので1本で全ての音階が演奏できます。
(ブルースハープなどは曲によって何本も持 ち替えが必要な場合があります。
)ですのでクラシックからポピュラー、ジャズまで幅広い音楽シーンで使われています。
12穴(3オクターブ)と16穴(4 オクターブ)が一般的です。
最初は中音域から練習を始め、次に高音域へとすすめて下さい。
あまり強く吹き吸いをせず、息づかいはしっかりと腹式呼吸で。
ゆっくり流れるような息づかいをすることで楽に音がでるようになります。
ただ空気を入れればいいというものではありません。
根気よく練習すればきっと自然 に音がでるようになることでしょう。
曲によって強い息で演奏するときは鼻から同時に息を抜くのがコツです。
逆に弱い演奏の場合は鼻からの息は止めて口だけ で演奏します。
それらが出来るよういなれば最後に低音域を演奏してみて下さい。
その頃にはあまり力を必要としないでも音が出るようになるはずです。
以上の ような事はクロマチックの教本で紹介されています。
お近くの本屋さんでも教本は手に入るかもしれません。
今はインターネットで少し調べれば出てくる情報も ありますので、分からないことがあれば調べて見て下さいね。
その他、ご不明な点やご要望などがございましたらお気軽にメールでお問い合わせ下さい。
お手入れについてハー モニカは簡単なお手入れ次第で長持ちしますので演奏した後にはお手入れをして末永くご愛用して下さいね。
もちろん使用していないときも楽器にゴミなどが入 らないようにしっかりとケースに保管して下さい。
また食事の後などの演奏はリードに異物がつまってしまうこともあるかもしれません。
ハミガキ後の演奏をお すすめします。
演奏後は手の平にタオルやクロスなどを起き、ハーモニカの吹き口を手のひらに軽く打ち付け、中の水分を取り除いて下さい。
本体は乾いたクロ スで拭き、十分に乾燥してからケースに収めましょう。
演奏前には少しの時間、楽器を手のひらで暖めることでリードのダメージが少なくなりますのでこちらも おすすめ。
さて、どんなに大事に扱って頂いてもリードなどは消耗してしまいます。
各種パーツはメーカーで販売がありお取り寄せができるものもありますが細 かいパーツになりますので個人のパーツ交換は知識のある方にお願いをしております。
また修理としてお預かりすることが可能ですのでそちらもお気軽にメールでご相談下さい。